A.効果はそこまで変わらないので目的や作業性で選んでください。
「ムカデ駆除の殺虫剤」と検索すると「袋に入った粉状のもの」や「水で薄めて 散布する液体のもの」、「スプレー式のもの」などがリストアップされます。 これら「粉状・液体・スプレー式」の殺虫剤をそれぞれの得手不得手を考慮して 使い分けます。 以下に各タイプの殺虫剤について出番やメリット・デメリットを解説します。
1-1.パウダー状と砂粒のようなものの2種類
粉剤・粒剤と書かれているものが該当し、このうち「運動場に引く白線の粉」 のようなパウダー状のものを粉剤、砂粒サイズのものを粒剤といいます。 どちらも散布した場所にムカデがしばらく居続けることで殺虫成分が体内に 浸透し、徐々に弱らせる効果があります。 それを考慮すれば、ムカデが潜む場所、よく通るところへの散布が基本です。
1-2.粉剤(パウダー状)の特徴と出番
粉剤は細かい分「散布時に少し舞う」など取り扱いに好き嫌いが分かれますが、 専用の散粉器を用いれば「白線を引く」ような簡単作業に変わります。 よって散粉器を併用し、建物の周りなど平坦な場所へ散布するのにお勧めです。 なお、選択肢はシャットアウトSEとノックダウンダスターの2種類です。
1-3.粒剤(ざらざらの砂粒状)の特徴と出番
粒剤は散粉器が使えず(詰まります)、粉剤よりは舞いにくい程度のものです。 しかし、重さがあるため落ち葉の中や雑草の隙間にざらざらと入り込みます。 よって雑草が生い茂っている空き地や落ち葉が積もっている側溝にお勧めです。 クリーンショットBもそういった殺虫剤の一つです。
1-4.粉剤・粒剤ともに良くも悪くも目立つ
特に粉剤は白いものが多いため、家の周りに散布すると見た目が悪くなるのが 難点です。 その一方で殺虫剤を散布したところが分かりやすく「注意喚起になること」や 「対策をしたという実感がある」という側面もあります。
2-1.少量の原液で広範囲へ散布できるため経済的
殺虫剤を水道水で薄めた後、噴霧器を使って如雨露のように薬液を散布します。 「水道水で20倍に薄める殺虫剤」などは少量の原液でたくさん薬液を作れるのが 魅力です。 また、粉剤・粒剤と違い建物の基礎・外壁など垂直面へ散布できる点も強みです。 散布した場所にムカデを一定時間接触させて効果を出す点は粉剤・粒剤と同様で、 潜んでいる場所や通り道に散布する使い方となります。
2-2.散布した後が目立たない
粉剤や粒剤と違って散布した跡が残らず、建物周りのコンクリート面(犬走り)や 外壁への散布に適しています。 これにより、例えば「家の周りや壁は目立たない液体の殺虫剤を処理」しておき、 「雑草の生い茂るところなど見た目を気にしない場所は粒剤」という使い分けも よいでしょう。
2-3.噴霧器の操作に最初は戸惑う
散布する際に噴霧器が必要であり、これは自転車の空気入れと同じ要領で操作 できます。 ただし、噴霧器のタンクにて蓋の締めが甘く、初めて使う時にただの空気漏れを 故障と勘違いすることが多いです(要領が分かれば「なぁんだ」と納得します)。 不安な方は弊社が作成した「使用方法をまとめた動画」を事前に御確認ください。
3-1.簡単に使用できるのが魅力
ボタンを押すだけですぐに使用することができるのが最大のメリットです。 また、直接噴霧により数分の内に痺れてひっくり返り、そのまま死亡する という即効性も大きな魅力です。 従って、目の前に現れたムカデをすぐに駆除したい場合に使用されます。 なお、噴霧した場所にムカデが近寄りにくくなる効果も併せ持ちますが、 出現がゼロになる訳ではありません。 よって、いわゆる忌避効果やバリア効果について過度の期待は禁物です。
3-2.広範囲への散布は苦手
一応、散布した場所に「ムカデを近寄せにくくする効果」と「殺虫効果」が 残りますが、「殺虫効果」の持続力は心もとなく感じたこともありました。 加えて、スプレー式の殺虫剤の容量はせいぜい420ミリリットル程度しかなく、 液体タイプの殺虫剤に比べて一度に散布できる範囲では敵いません。
3-3.特殊な性格のスプレー式殺虫剤
上記の内容と多少矛盾するようですが「ムカデに直接噴霧する目的ではなく」 「ムカデの潜み場所・通り道に散布する」という商品もあります。 粉剤をスプレー式殺虫剤にしたようなものは「粉剤みたいに3kgも要らない」 というピンポイントへの作業に適しています。 また、掃き出し窓のサッシに「殺虫効力がそこに残る窓ガラス用殺虫剤」を 散布しておけば、サッシの下から窓の開閉に乗じて侵入を図るムカデへの 先制攻撃・侵入抑止になります。
以上、ムカデ用殺虫剤の特徴や選び方について解説しましたが、それ以外にも 不明な点があれば、弊社スタッフまでお問い合わせいただければと思います。 なお、お問い合わせはメール・お電話のどちらでも受け付けておりますので、 「本当に困っている」という方がおられましたらお気軽にご相談ください。