虫のプロが害虫の駆除方法、殺虫剤の使い方をご紹介
プロだから知っている虫と殺虫剤のノウハウ

新築住宅でよくある虫の相談(その1)

戸建てやマンションを問わず、新築間もない住宅で問題になりやすい害虫もいます。
相談の内容は「引き渡しの時に室内へ入ったら床一面に虫の死骸が落ちていた」や
「入居後しばらく経ってから虫がたくさん出てくるようになった」など様々です。
今回は、そんな新築住宅からの相談が多い「コクヌストモドキ」について紹介します。

元々は穀物から発生する虫

今回の主役、コクヌストモドキ
コクヌストモドキは穀物類を食べる昆虫です。具体的には米や小麦粉、トウモロコシ、
さらにそれらから作られたパン全般、スポンジケーキやビスケットといったお菓子、
インスタントラーメンから発生します。
そんな昆虫なので、どうしてもベーカリーショップや精米所、パン工場や製菓工場、
中華食品工場などで発生しがちです。また、一般家庭でも台所の引き出しの中や棚、
食品保管庫に長い間ほったらかしにされていた保存食や乾燥食品から発生します。
動物用飼料(ラビットフード)で飼育している様子

新築住宅で多く見られる理由

詳しい原因は解明されていないのですが、新築の建物に集まってきやすいという事例が
報告されています。一説には建築の際に使用した接着剤や塗料に含まれる化学物質が
彼らを誘引してしまうのではないかとも考えられています。

木材害虫ではありません

パッと見ただけだとコクヌストモドキにそっくりなヒラタキクイムシ
ところで、このコクヌストモドキの何が問題かと言えば、家の中に虫がたくさん出てきて
気持ち悪いという不快感もあります。
しかし、それ以上に大きな問題になるのがキクイムシと勘違いされてしまうことです。
正しくはヒラタキクイムシと呼びますが、これはシロアリと並ぶ木材害虫として知られ、
建物に甚大な被害を及ぼす恐れのある厄介な相手です。
そのため「建てたばかりの家にいきなりキクイムシが出るとはどういうことだ!?」と
いうクレームに繋がるケースもあります。
仮にヒラタキクイムシが発生していれば、このような木屑がたくさん出るはず
専門家なら、相手がコクヌストモドキなのかヒラタキクイムシなのか判別するのは
容易です。
しかし、一般の方からすると、これらの虫を肉眼で見抜くのはなかなか難しいです。
そんな時に注目したいのが「柱や木の板の表面に針でついたような穴がないか」と
「きな粉のような木屑が落ちていないか」です。
仮にこれらの異常が見当たらなければ、コクヌストモドキの可能性が高いと言えます。

建物への侵入を防ぐ対策が中心

基本的に屋外から家の中へ侵入するケースが大半だと思われます。さらにその侵入経路は
扉や窓、換気口といった隙間と予想されます。よって、新築住宅でのコクヌストモドキの
対策は、このような場所へ虫を近寄せにくくする、あるいは即効性のある殺虫剤を散布する
方法がお勧めです。
具体的にどの商品が効果的かについては、弊社「虫退治ドットコム」を御覧ください。
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