A.一にも二にも、きちんと食べさせる工夫をすることに尽きます。
一般に毒性の強い殺鼠剤が一番よく効く殺鼠剤と考えられがちですが、実際はネズミがきちんと食べてくれる殺鼠剤こそ一番よく効く殺鼠剤と言えます。つまり、使用する殺鼠剤よりも食べさせる工夫が決め手です。今回はそういった殺鼠剤の使用に関するワンポイントを解説します。
ネズミの被害に遭いやすい食べ物がある場合は特に有効
「家の中で米の袋ばかり齧られる」や「お店に並べている商品の中で特定のお菓子だけ被害に遭う」という場合に試したい方法です。この「よく食べる物」と殺鼠剤を調合すれば、「食べさせやすい殺鼠剤」が完成します。「特に好んで食べる物は無い」という場合は1センチ角くらいに切った食パン、またはペットショップで販売されている鳥の餌(ヒマワリの種など)でよいでしょう。
多く混ぜれば効くという訳ではない
詳しくは弊社商品ページに記載されている通りですが、殺鼠剤をたくさん混ぜた方がよく効くという訳ではありません。むしろ殺鼠剤の量が多くなりすぎると、ネズミが警戒して食べなくなるため逆効果です。加えて、この手の殺鼠剤は毎日少しずつでも食べさせた方が効果が上がります。従って用法用量通りの分量(取扱説明書に書いてある餌何グラムに殺鼠剤何グラムという割合)で調合すること、これが大事なポイントです。
たくさん置くほどネズミが殺鼠剤を食べる確率は上がる
次に、ネズミに殺鼠剤をきちんと食べに来こさせる工夫も重要です。ネズミはあちこちで餌を食べるため殺鼠剤を置く場所も複数設けましょう。姿をよく見かける場所や物がよく齧られるところ、あるいは糞がよく落ちている場所が設置場所の候補です。分からない場合は家具と壁の隙間、天井裏、倉庫や物置などに設置してみましょう。
設置の注意点
なお、殺鼠剤を使う時の注意点として人やペットが触れない場所に置くこと、それとネズミが来そうな場所に置くことが挙げられます。特に屋外に設置する場合はペットや野生動物の誤食を避けるための専用容器を利用します。
設置後1週間から10日くらい様子を見る
ところでネズミ、特にクマネズミは警戒心が強く、殺鼠剤を設置してもしばらく様子を見るだけで食べに来ないのが普通です。大体の目安ですが、設置後1週間から10日は食べに来ていなくても心配する必要はなく、2週間くらい経っても食べに来ないようであれば設置場所を変えるくらいでよいです。
殺鼠剤しか食べるものがない状況が理想
他に殺鼠剤の効果を左右する要因として、現場にどの程度ネズミの餌になる物が残っているかが挙げられます。周りに餌が多いほど殺鼠剤を食べに来てくれる確率は下がりますので注意が必要です。具体的には食品を密閉できる容器に入れて保管する、また生ゴミはすぐに捨てる、ゴミ箱はきちんと蓋ができるものを使用するなどでしょう。
以上、殺鼠剤の使い方について要点を解説しましたが、他にも疑問点や不明点があれば、弊社スタッフまでお問い合わせいただければと思います。なお、お問い合わせはメール・お電話のどちらでも受け付けておりますので、お気軽に ご相談ください。