A. 状況によって変わります。まずは退治方法や道具を整理してみましょう。
大雑把に分けると殺鼠剤で駆除する、ネズミ捕り(粘着板)で捕獲する、移動ルートを遮断する、忌避剤などで追い出す、の4つです。これらをネズミで困っていることに合わせて選ぶ・併用する感じです。以下にそれぞれの方法がどんな時に効果的か、またメリットやデメリットについて記載します。(ネズミの死骸が写った画像もありますので、閲覧はご注意ください)
1-1. 殺鼠剤が効果的な状況
家やお店、工場でネズミが出現し、人の目につく、または食品を齧られるといった被害が出ており、今すぐ駆除したい時にオススメです。天井裏などネズミがよく通る場所へは「すぐに効き、かつ袋入りなので投げ込むことができる殺鼠剤」が適しているでしょう。一般家庭の台所や飲食店の厨房などで食べ物が齧られている時は「他の食品と混ぜて使用できる殺鼠剤」が便利です。
1-2. 殺鼠剤のデメリット
ネズミがどこで死ぬか分からないこと、それと死臭やウジが発生する恐れがあることです。ただし、後述のネズミ捕りを併用すれば殺鼠剤で弱ったネズミを捕獲できることがあり、死骸を回収できる=死臭をウジの問題に多少たいおうすることはできます。
2-1. ネズミ捕りが効果的な状況
殺鼠剤と同じで家やお店、工場に侵入したネズミを早急に駆除したい時に利用します。また、天井裏や倉庫で敷いたままにしておき、新たにネズミがやって来てもその都度捕獲・駆除するような使い方もできます。この場合は「天井裏などに放置しても半年くらいは効果が持続するネズミ捕り」がオススメです。死骸を回収できるため死臭やウジの発生源を除去できる、また駆除した証拠が残ることも魅力です。
2-2. ネズミ捕りのデメリット
ネズミの死骸を直視すること、他に誤って他人やペット、あるいは自分が 引っ掛からないよう注意が必要なことでしょう。なお、人やペットがねずみ捕りにかかってしまった場合の対処方法(剥がし方)については別記事でご紹介します。
3-1.移動ルートの遮断が効果的な状況
一度ネズミを駆除しても新たなネズミが現れるなど、外からネズミが侵入することを阻止したい場合に役立つ方法です。具体的には建物の外側に空いた穴や隙間をネズミが通れないよう塞ぐ作業となります。日曜大工の感覚で実施でき、加えて「そこまで扱いが難しくないネズミ専用パテ」を 使用すれば作業が簡単・短時間で済みます。
3-2.移動ルート遮断のデメリット
ネズミの侵入経路が見つからないこともあり、これはプロでなければ難しい場合もあります。また屋根の周りや天井裏などは高所作業となり危険を伴うため、これも専門業者でなければ対応しづらいことも挙げられます。また、配線のの引き込み口周りの処置も専門知識を持つプロに依頼した方が無難でしょう。
4-1.忌避剤が効果的な状況
物を齧られるという目に見える被害は無く、天井裏で物音がする程度の状況でオススメの方法です。 置くだけの簡単作業、そしてネズミの死骸が出ないことが利点として挙げられます。また、害虫駆除業者さんからも評価が高いものもあります。
4-2.忌避剤のデメリット
餌が豊富で隠れる場所も多いという好条件が揃っていると、ネズミはそこから容易に離れようとしなくなります。そのため追い出すことが難しくなり、忌避剤だけでは対応が難しい点に注意が必要です。その場合は上記の殺鼠剤やネズミ捕りによる駆除を選んだ方がより現実的と言えます。
以上、ネズミ駆除の方法・道具の選び方を「適する状況」や「注意点」を交えて 解説いたしました。 他にも細かなコツやテクニックについて別記事で随時ご紹介していく予定です。なお、それ以外にも何か不明な点がございましたら、弊社スタッフまでご相談 いただければ幸いです。